This post is also available in: English (英語)
共著者:
- パロアルトネットワークス、ワールドワイドセールス担当社長、Rick Congdon
- Accenture Security、専務取締役兼北米リーダー、Ryan LaSalle
頻度と重大さを増すサイバー脅威に対して緊急に防御を整えようとする中で、多くの企業が次のようなジレンマに陥っています。ビジネスの目標を犠牲にしてまでセキュリティを優先するべきか? それとも、セキュリティの低下を覚悟の上でビジネスチャンスを追い求めるべきか?
でもちょっと待ってください。こうした時代遅れのアプローチに代わる第三の道が存在します。ビジネス戦略に土台からセキュリティを織り込むのです。ビジネス戦略とセキュリティの連携を達成した企業をAccentureは「サイバーチャンピオン」と呼んでいます。
サイバーチャンピオン
サイバーチャンピオンになると大きなメリットが生じます。Accentureによると、サイバーチャンピオンを手本とすることで、侵害のコストを「ビジネスブロッカー」(ビジネス目標よりもサイバーレジリエンスを優先する企業)なら48%削減でき、「サイバー リスク テイカー」(ビジネスの成長を優先する企業)なら65%削減できます。
どうすればサイバーチャンピオンに進化できるのでしょうか。その答えは総合的なサイバーセキュリティ変革で、この変革によってオペレーショナルレジリエンスの実現と改善が可能です。さらに、全社的なセキュリティ課題に対処できるように変革を発展させることで、企業はサイバーリスクを増加させずにイノベーションを実現できるようになります。
そして、さまざまな形で価値を生み出す広範なデジタル変革の土台が形成されるのです。サイバーセキュリティ変革の具体的な効果は以下の通りです。
ビジネス変革とデジタル変革の加速: クラウドの拡大を促進する基礎的な技術要素を提供することで、従業員が業務効率を維持しながらリモートで働けるようになり、新しい人材プールの利用が可能になります。さらに、サイバーセキュリティ変革によってネットワークをリアルタイムに調整することで、最善のユーザーエクスペリエンスを提供できます。しかも、セキュリティを犠牲にすることなくこれらのメリットを実現できるのです。
最新の脅威環境に対する予防的な保護: 脅威が拡大している要因としては、リモートワークや変化する規制要件のほかに、さまざまな新しい手口で企業のデータを盗もうとする高度な攻撃者が増加していることが挙げられます。企業に必要なものは拡大し続けるセキュリティアーキテクチャではなく、最新機能を備えて絶えず進化できる正しいツールとセキュリティ戦術を幅広く取り揃えることです。デバイスやネットワークに関係なくデータを保護するゼロ トラスト セキュリティ体制を採用することが、この戦略の重要な要素となります。どのようなサイバーセキュリティ変革活動でもゼロ トラスト セキュリティ体制は目標にできますし、そうすべきです。
長期的なコスト回避とコスト削減の達成: 技術的な複雑さを軽減して所有コストを削減しながら、自動化と新しい働き方によってIT人材の課題と不足を解決しましょう。統合型のアプローチは、邪魔者扱いされているセキュリティをシームレスで不可欠な機能に転換することで、企業におけるセキュリティの負担を軽減します。また、最新のサイバーセキュリティプラットフォームを使用すればコストを大幅に削減できる可能性があります。具体的には、ポイント製品を整理し、既存の投資を活かした単一の包括的ソリューションへ統合することで、大きな効果が得られます。
ブランド差別化への貢献: サイバー攻撃への弱点を減らしながら顧客・サプライヤ基盤の信頼獲得と啓発を行いましょう。開発プロセスとネットワークエコシステムの骨組にサイバーセキュリティを組み込むことで、顧客のデータセキュリティとユーザーエクスペリエンスを支援し、評判を高めることが可能です。この手法によって顧客を最優先に位置づけることで、信頼され選ばれるブランドとなり、収入と利益の増加をもたらす差別化要因を生み出すことができます。
まとめると、サイバーセキュリティ変革の効果によって、デジタル変革を安全に実現してイノベーションへの扉を開き、顧客のデータセキュリティとユーザーエクスペリエンスを支援できるようになります。紹介したヒントを元に、次のような取り組みを始めましょう。
- モバイルワーカー、顧客、サプライヤ、パートナーをサポートできる安全かつ柔軟でスケーラブルなネットワークアーキテクチャを構築する。
- 包括的アプローチを採用してネットワーク、マルチクラウド環境、運用を刷新し、最新の統合思考、統合ツール、統合プロセスを導入する。そうすることで、クラウド変革の取り組みが容易になり、場所を選ばない働き方のアプローチを支援できます。
- DevOpsプロセスにセキュリティを統合することで、高速な開発ペースをセキュリティが妨げないようにする。さもなければ、本番アプリケーションに重大なセキュリティ欠陥が混入することになります。
さらに、サイバーチャンピオンは、Accentureやパロアルトネットワークスなどの企業が提供する専門知識とたゆまぬイノベーションへの取り組みを活用し、長期的な戦略と計画に沿って活動することで、成熟したサイバーセキュリティを目指す取り組みを加速できます。その結果、プラットフォームのロードマップにフィードバックを提供しながら攻撃者の先手を取る能力を短期間で構築することが可能です。
パロアルトネットワークスが持つ業界トップクラスのテクノロジとセキュリティプラットフォームと、Accentureが持つドメイン知識と実装経験を組み合わせることで、お客様は妥協のないセキュリティによって企業を刷新する自信を深め、企業変革を達成できます。パロアルトネットワークスは150か国以上、85,000社以上の顧客(Fortune 100企業95社を含む)と取引のあるエンタープライズセキュリティ業界のトップ企業です。また、Accentureは8,000名以上の有能なセキュリティ専門家を擁し、67か国1,500社以上のクライアントが所有する2,500万台以上のエンドポイントを管理しています。
2社の専門知識、サービス、テクノロジを組み合わせれば、多様な業界の企業が抱える最も困難なサイバーセキュリティの問題でも解決することが可能です。また、2社が協力すれば、お客様がセキュリティ成熟度グラフのどこに位置するかを明確化するお手伝いが可能です。さらに、カスタマイズされた戦略とロードマップの作成、実装、管理を支援してセキュリティ変革の取り組みを加速できます。
サイバーセキュリティ変革の推進にパロアルトネットワークスとAccentureがどうお役に立てるかは、こちらのページをご覧ください。